慶大が法大との全勝対決を制し、先勝した。開幕5連勝は、1分けを挟み同6連勝した14年春以来だ。

先発の高橋佑樹投手(4年=川越東)が7回5安打1失点、9奪三振と好投した。今季ここまで2試合に先発しながら、いずれも5回もたず降板。それでも、三たび1回戦の先発を託され「(大久保)監督が4年生に、かけてくれていると感じました。恥ずかしい投球はできないと、気持ちを入れ替えました」と臨んだ。

初回は3者三振。大きく落ちながら曲がる変化球を振らせ、直球とのコンビネーションが光った。1-1のまま降板したが、8回に同じく4年生の小原和樹二塁手(盛岡三)が決勝打を放った。

大久保監督も「高橋佑樹は我慢して、修正できてよかった。4年生の意地、気持ちにかけました」と喜んだ。全勝対決で先勝したことには、「法政は手ごわい。こういう(競った)試合になるし、明日もそうなる。必死に食らいついていきます。法政を走らせると、面白くなくなってしまう。止めないといけない」と話した。

▽法大・青木久典監督(今季初黒星、連勝が6で止まり)「チャンスであと1本が出なかった。向こうはものにした。1敗したことで、選手は力が抜けていいんじゃないですか」