阪神がドラフト指名を検討している大商大・大西広樹投手(4年=大商大高)がドラフト前最後の先発で快投した。

5回1失点で今季3勝目を挙げ、リーグ歴代9位に並ぶ通算27勝をマーク。すでに優勝は決めており、16日のリーグ最終戦は中継ぎ待機する。

最速148キロの本格派右腕は、初回に1失点(自責なし)したが2回から修正。直球、変化球ともコースに投げ分ける本来の投球だった。今季は下級生に経験を積ませるため中継ぎも多かったが、3度の先発はすべて勝利。この日は志願の先発だった。「優勝が決まっている中で、勝ち点を落としてはいけない」とエースの意地を見せた。

スカウトが熱心に追いかけ続けた阪神など、複数球団が興味を示す。12球団OKの構えの右腕は「緊張よりもドキドキで楽しみ。プロに入ってから実力をしっかり上げたい」と17日のドラフト会議を待つ。【柏原誠】