BC新潟では2年目の長谷川凌汰投手(23)、5年目の前川哲投手(23)が複数球団から注目されている。樋口龍之介内野手(25)と石森亨外野手(23)も候補に挙がる。

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長谷川はドラフト会議前日の16日、長岡市越路河川公園の練習グラウンドで汗を流した。

「やることはやった」。9月8日にBCリーグの全日程を終え、この日は合同自主トレ最終日。今日17日はチームメートと午前中にグラウンド施設を掃除し、その後、指名時に会見が予定される新潟市のドラフトのパブリックビューイング会場に向かう。

最速153キロの速球の持ち主。指名はされなかったが、昨年から複数球団が候補に挙げていた。実力を磨いたこの1年、残した実績は申し分ない。今季は11勝1敗、防御率2・05。シーズン後の巨人3軍、オリックス2軍との交流試合にBCリーグ選抜のメンバーとして参加し、3試合で計5回を投げ無安打無得点。「NPBへのアピールはできた」。速球に加え、フォーク、スライダーの制球を磨き、実戦的な投球を身に付けた。「先発よりも抑えが合っているかも」と自身の適性も感じた。

昨年は「前日はワクワクしていた」と言う。今は「怖さや不安も正直ある」。指名漏れのショックの大きさを味わった分、努力してきた。「1位で指名されるよう投手になるつもりでやってきた」。人事は尽くした。あとは積み重ねの成果が出る瞬間を待つ。【斎藤慎一郎】