プロ野球のドラフト会議が17日、都内のホテルで行われ、最速163キロ右腕の大船渡・佐々木朗希投手(3年)は1位指名で西武、ロッテ、日本ハム、楽天の4球団が競合し、抽選でロッテが交渉権を獲得した。また、星稜・奥川恭伸投手(3年)は巨人、阪神、ヤクルトの3球団が入札し、ヤクルトが交渉権を獲得。広島が1位指名を公表していた明大・森下暢仁投手(4年)は単独指名で交渉権を獲得した。全球団の1位指名選手と監督の総括コメントは以下の通り。

【パ・リーグ】

西武 宮川哲投手(東芝)

▽辻監督「即戦力というところで最高の選手。真っすぐの質もいい、力もある。変化球もいける完成された投手。うちの打線なら2ケタ(勝利)もチャンスがある」

ソフトバンク 佐藤直樹外野手(JR西日本)

▽工藤監督「(佐藤は)走攻守3拍子そろっている選手はそういない。うちは右打者が少ないので、即戦力で考えて取りました。次の世代を担う野手を取るのが急務」

楽天 小深田大翔内野手(大阪ガス)

▽三木監督「小深田くんには持ち味のスピードを生かして、即戦力として既存の選手と競争してほしい。打撃もしぶとく、守備も堅実。内野なら遊撃に限らず守れると聞いている」

ロッテ 佐々木朗希(大船渡)

▽井口監督「去年藤原を引いてから、プレッシャーをかけられていたのでほっとしています。ドラフトで(当たり)くじを引いた夢を見たので引けるだろうなと思いながら引いた」

日本ハム 河野竜生投手(JFE西日本)

▽栗山監督「投手陣は何とかしなきゃいけないところで、うまく(指名の)バランスは取れている。いいドラフトだったと思う。早く特長を生かせるようにしてあげたい」

オリックス 宮城大弥投手(興南)

▽西村監督「将来性のある素晴らしい投手。直球とスライダーがいいと聞いている。どうやって育てていくか考えないと。最初から臆せずに気楽にやったらいいと思います」

 

【セ・リーグ】

巨人 堀田賢慎投手(青森山田)

▽原監督「将来性もすごくある、バランスのいいドラフトができた。(3位菊田は)和真(岡本)に勝るとも劣らない迫力がある選手。95点ぐらいじゃないでしょうか」

DeNA 森敬斗内野手(桐蔭学園)

▽ラミレス監督「一番欲しい選手が取れた。彼はオールラウンドの選手。走攻守そろっているし、将来、横浜DeNAベイスターズを背負って立つスーパースターになれる存在。

阪神 西純矢投手(創志学園)

▽矢野監督「(西は)タイガースファンが大好きそうな選手をとれてホッとしている。速い球、変化球ももちろんいい。内面の強さと体の強さとトータル的に「強さ」を持った投手」

広島 森下暢仁投手(明大)

▽佐々岡監督「森下君はくじを引くつもりでいた。単独でよかった。来年にならないとわからないけどまずは先発で。スピードもコントロールも、バランスも、総合的にすべていい」

中日 石川昂弥内野手(東邦)

▽与田監督「あの文字(交渉権確定)を見るのが快感に。一番上を引いた。(石川は)地元のスター。地元で活躍させ球界のスターになってもらいたい。いいドラフトができた」

ヤクルト 奥川恭伸投手(星稜)

▽高津監督「満点以上のすごくいいドラフト。即戦力の投手を中心に、高校生野手とバランスよく指名できた。奥川くんは完成度の高い投手。エースとして支えてほしい」