3年連続日本一を達成したソフトバンク工藤公康監督(56)が一夜明けた24日、早くも来季Vを誓った。

日本シリーズで巨人を4連倒した直後、日付が変わった24日の深夜午前1時過ぎに球団が2年契約の更新を発表。福岡に凱旋(がいせん)した指揮官は来季目標について「リーグ優勝からの4年連続日本一」と力を込め、下克上ではない完全Vへ決意を新たにした。

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3年連続日本一を達成した一夜明け、ソフトバンクナインが本拠地福岡に戻った。東京から空路、福岡空港に降り立つと、通路を埋め尽くす大勢のファンが待ち構えた。両サイドに約100メートルの大きな花道ができ、柳田ら主力選手が姿を現すと大歓声が上がった。

工藤監督は気持ちを切り替え、早くも決意を新たにした。来季目標は「リーグ優勝からの4年連続日本一」ときっぱり。今季は2年連続リーグ2位から日本一に上り詰めたが、来季は下克上ではない4年連続日本一を目指す意気込みだ。

美酒の余韻真っただ中の前夜、日付が24日に変わった深夜1時過ぎに球団から2年契約の更新が発表された。工藤監督は「20年からの2年間、チームの指揮を任せて頂けることに身の引き締まる思い」とキリリ。「将来に渡って強いホークスであるための、育成、強化に努めたい」と若手投手の底上げの必要を誓った。

11月1日から宮崎で秋季キャンプを張る。指揮官は「全員のレベルアップ。ひとりひとりに足りないもの、必要な部分を鍛えていく。技術も大事。体力も大事」と厳しい秋を予告。「今年1軍で少し投げて感じをつかんだ人間にいろいろ教えていけたら。能力はあるので強くしていきたい」。今季1軍を経験したルーキーの杉山、泉らが来季戦力になれるように鍛え、身内バトルを激化して底上げする方針だ。野手では今季不振だった上林の再生、三森、栗原ら期待の若手を鍛える。育てて勝つ常勝軍団へ。工藤監督の来季は始まっている。【石橋隆雄】