阪神から育成ドラフト1位で指名された大商大・小野寺暖(だん)外野手(21)が25日、大阪・東大阪市内の同校で指名あいさつを受けた。

畑山統括スカウト、永吉編成ディレクター、渡辺担当スカウトと対面。「本当に自分が阪神の一員になるということを、改めて実感させていただきました」と力強く話した。

ドラフト会見当日は「必ず支配下に上がって、レギュラーになって母親を楽にさせたい」と涙を流した。その際は悔し涙と見られていたが、実はうれし涙だったという。

「本当は指名される前からずっと泣いていて。育成で指名していただいた時に、ほっとした気持ちとうれしさがこみ上げて泣いてしまった。その後の会見でずっと涙が止まらなくて、しゃべれば泣いてしまうという感じで。そこで『大西、橋本より後で悔しいです』って言ったのが悔し涙というふうに…」

照れ笑いをしながら、そう振り返った。

26日からは明治神宮大会出場をかけた関西地区大学選手権が始まる。

「3連勝して関西1位で神宮大会に行くのが目標です。チャンスで、大事な場面で仕事をしたい」

大商大からは小野寺の他に中日2位で橋本、ヤクルト4位で大西と2人の投手が指名された。

「あれだけいいピッチャーが2人もいるので、野手の自分たちが打てば間違いなく日本一になれると思います」

関西を勝ち抜いて、大学日本一を手みやげにする。