ソフトバンク高橋純平投手(22)が3日、先発転向へ新たな武器習得をスタートさせた。宮崎での秋季キャンプ3日目、捕手を座らせて初めてのブルペン投球を行ったが、工藤公康監督(56)からカーブのアドバイスを受けた。高校時代は武器にしていたカーブの感覚を取り戻して、先発投手としてのレベルアップを図る。

ブルペンで工藤監督から直接握りなどの指導を受けた。「高校時代は得意としていたが、中継ぎだった今季は速い変化球が中心だった。ほとんどカーブを投げてなかったが、先発となると緩急が大事になる。監督からもアドバイスを受けるのも秋季キャンプくらいしかないのでうれしかった」。秋季キャンプではクールに1回は捕手を座らせて投げる予定で「スライダーとカーブの間の感じでもいいので、来年の春にはものにできるようにしたい」と意欲を燃やした。

工藤監督も「カーブについては自分は(現役時代)こう投げていたよと伝えただけ。変化球は自分で磨いていくしかない。先発をしたいという意欲があるのは大事なこと」と大歓迎だった。今季は故障もあり先発投手不足に悩まされただけに、若手の先発右腕誕生に期待がかかる。【浦田由紀夫】