今オフ最大の人気者はどこへ? ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)権を行使した福田秀平外野手(30)が6日、福岡市内でヤクルト、ロッテとの初交渉に臨んだ。

外野手陣の高年齢化を懸念するヤクルトからは、主力としての出場チャンス増を強くアピールされた。すでに西武、中日との交渉を終えており、いずれも高評価を獲得。じっくり考えて納得の結論を導き出す。

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ヤクルトの訴えは切実だった。約50分の交渉を終えた伊東編成部長は「外野の年齢層がちょっと高くなってきてるので、その中に入ってもらってセンターラインを強化したい。ぜひお願いしますと伝えました」と内容を明かした。

福田からは、どんな点を評価しているか質問があったとし「盗塁ができる足、その足を使った守備、バッティングもパンチ力がある。うちに来たらレギュラーは勝ち取るものではあるが、常にゲームに出られるような今の布陣ですよ」と説明した。今季の外野で主にスタメンを務めた青木、雄平、バレンティンはいずれも35歳以上で年齢層の高さが課題。2年目の塩見、ルーキーで5本塁打の中山ら期待の若手も多いが、30歳の働き盛りで、3拍子そろった福田を加えることで、大幅な戦力向上を見込む。さらに「もし(高津)監督に会いたいのであれば連れてきますよ」と笑顔。2回目の交渉があれば、新監督の出馬にも意欲を示した。

条件面については「みなさんのご想像通り。普通だと思います。他球団のこともあるから」と明かさなかったが、すでに交渉を行った西武、中日と同程度となる推定4年4億円以上を提示したとみられる。