日本は初回に鈴木の適時三塁打、吉田正の適時打で2点先制。3回にも鈴木の2号2ランで突き放した。終盤にも効果的に追加点を加えて快勝した。これで1次ラウンドは3勝0敗で首位通過が決まり、11日から日本で始まるスーパーラウンドへ弾みをつけた。


日本対台湾 台湾に勝利してグループ1位通過が決まりコーチ陣と握手する稲葉篤紀監督(撮影・加藤哉)
日本対台湾 台湾に勝利してグループ1位通過が決まりコーチ陣と握手する稲葉篤紀監督(撮影・加藤哉)


チーム
日 本
台 湾

【日】今永、大野、山岡、甲斐野、岸、山本

【台】廖乙忠、王宗豪、胡智為、王躍霖、林凱威、陳禹勲

【本】鈴木2号


試合経過

<1回>

【日本】 2死で3番近藤が四球で出塁し、バッテリーミスで二塁まで進塁。ここで4番鈴木の中堅の左横を破る適時三塁打で先制。鈴木は三塁ベース上で吠えた。さらに吉田の右前へポトリと落ちる一打で2点目を奪う

【台湾】 1番打者にヒット、さらに4番打者に左翼フェンス直撃の一打で2死一、三塁にされる。5番打者の左翼への浅い飛球に遊撃坂本が捕球。左翼近藤と笑顔でベンチへ引き揚げる

日本対台湾 1回表日本2死二塁、先制の適時三塁打を放つ鈴木。投手廖(撮影・垰建太)
日本対台湾 1回表日本2死二塁、先制の適時三塁打を放つ鈴木。投手廖(撮影・垰建太)
1回表日本2死二塁、鈴木は左中間越え適時三塁打を放ちガッツポーズを見せる(撮影・加藤哉)
1回表日本2死二塁、鈴木は左中間越え適時三塁打を放ちガッツポーズを見せる(撮影・加藤哉)
1回表日本2死三塁、吉田正は右前適時打を放つ(撮影・加藤哉)
1回表日本2死三塁、吉田正は右前適時打を放つ(撮影・加藤哉)

<2回>

【日本】 3者凡退

【台湾】 3者凡退。日本ハム所属の8番王柏融を空振り三振に仕留める

日本対台湾 力投する日本先発の今永(撮影・山崎安昭)
日本対台湾 力投する日本先発の今永(撮影・山崎安昭)

<3回>

【日本】 台湾は2番手の王宗豪が登板。1死で菊池が左前打で出塁し、4番鈴木の2戦連発となる左中間席へ飛び込む2ラン!リードを4点に広げる

【台湾】 1死で一塁山田が失策、さらに連打を許して1死満塁。4番打者を三直、5番打者を空振り三振に抑えてピンチを脱した

日本対台湾 3回表日本2死一塁、左越え2点本塁打を放つ鈴木。投手王宗豪(撮影・垰建太)
日本対台湾 3回表日本2死一塁、左越え2点本塁打を放つ鈴木。投手王宗豪(撮影・垰建太)
3回表日本2死一塁、鈴木(左)は左越え2点本塁打を放ち菊池涼(中央)の出迎えを受け生還する、右は吉田正(撮影・加藤哉)
3回表日本2死一塁、鈴木(左)は左越え2点本塁打を放ち菊池涼(中央)の出迎えを受け生還する、右は吉田正(撮影・加藤哉)
3回裏台湾2死満塁、今永は朱育賢から三振を奪いマウンド上で雄たけびを上げる(撮影・加藤哉)
3回裏台湾2死満塁、今永は朱育賢から三振を奪いマウンド上で雄たけびを上げる(撮影・加藤哉)

<4回>

【日本】 3者凡退 

【台湾】 先発今永に代わって大野が登場。1死一塁で8番王柏融が右前打。三塁を狙う一塁走者を右翼鈴木の好返球で三塁タッチアウト。判定を巡って台湾側からビデオリプレーを要求され、判定がセーフに覆る。場内は大盛り上がり。9番打者を見逃し三振、1番打者を中飛に抑えて無失点で切り抜けた。

4回裏台湾1死一塁、鈴木は王柏融の打球を三塁へ返球するが判定はセーフ(撮影・加藤哉)
4回裏台湾1死一塁、鈴木は王柏融の打球を三塁へ返球するが判定はセーフ(撮影・加藤哉)
日本対台湾 4回裏台湾1死一塁、王柏融の安打で三塁を狙った林哲〓(王ヘンに宣)はタッチアウトの判定も、リプレー検証でセーフとなる。三塁手松田宣(撮影・山崎安昭)
日本対台湾 4回裏台湾1死一塁、王柏融の安打で三塁を狙った林哲〓(王ヘンに宣)はタッチアウトの判定も、リプレー検証でセーフとなる。三塁手松田宣(撮影・山崎安昭)
日本対台湾 4回裏台湾1死一塁、王柏融の安打で三塁を狙った林哲〓(王ヘンに宣)はタッチアウトもリプレー検証に。結果を待つ、左から近藤、丸、鈴木(撮影・山崎安昭)
日本対台湾 4回裏台湾1死一塁、王柏融の安打で三塁を狙った林哲〓(王ヘンに宣)はタッチアウトもリプレー検証に。結果を待つ、左から近藤、丸、鈴木(撮影・山崎安昭)
日本対台湾 4回裏台湾1死一塁、王柏融の安打で林〓(金ヘンに辛)傑三塁タッチアウトの判定はリクエストで覆りセーフとなる(撮影・垰建太)
日本対台湾 4回裏台湾1死一塁、王柏融の安打で林〓(金ヘンに辛)傑三塁タッチアウトの判定はリクエストで覆りセーフとなる(撮影・垰建太)
4回裏台湾2死一、三塁、大野は王威晨を中飛に打ち取り松田(左)ら守備陣を笑顔で迎える(撮影・加藤哉)
4回裏台湾2死一、三塁、大野は王威晨を中飛に打ち取り松田(左)ら守備陣を笑顔で迎える(撮影・加藤哉)

<5回>

【日本】 松田と山田が連打、菊池がきっちり犠打を決めて1死二、三塁。3番近藤と鈴木が凡退して追加点ならず

【台湾】 この回も大野が続投。1死で右前打、続く4番打者を遊撃正面のゴロに打ち取ったが坂本の手前で大きくはねるイレギュラーで捕球できず。1死一、二塁とされたが、大野が後続を二ゴロと一ゴロに抑えて無失点で乗り切った


<6回>

【日本】 1死一塁で丸の中越え二塁打で一塁走者坂本が一気に生還。丸は今大会初安打となった

【台湾】 この回から3番手に山岡がマウンドに上がる。2死にヒットを許したが、無失点に封じる

日本対台湾 6回表日本1死一塁、丸は中越え適時二塁打を放つ(撮影・加藤哉)
日本対台湾 6回表日本1死一塁、丸は中越え適時二塁打を放つ(撮影・加藤哉)
日本対台湾 6回表日本無死一塁、丸の適時二塁打で生還する一走坂本(撮影・垰建太)
日本対台湾 6回表日本無死一塁、丸の適時二塁打で生還する一走坂本(撮影・垰建太)
日本対台湾 6回表日本1死一塁、稲葉監督は一走坂本勇が丸の中越え適時二塁打で生還しベンチで両手を広げ笑顔を見せる(撮影・加藤哉)
日本対台湾 6回表日本1死一塁、稲葉監督は一走坂本勇が丸の中越え適時二塁打で生還しベンチで両手を広げ笑顔を見せる(撮影・加藤哉)

<7回>

【日本】 2死で鈴木が死球で出塁したが無得点

【台湾】 4番手に甲斐野が登板。3者凡退に抑える

日本対台湾 7回裏台湾の攻撃を無失点に抑えた甲斐野(右)は菊池(中央)らナインを笑顔で出迎える(撮影・垰建太)
日本対台湾 7回裏台湾の攻撃を無失点に抑えた甲斐野(右)は菊池(中央)らナインを笑顔で出迎える(撮影・垰建太)

<8回>

【日本】 先頭の坂本が外角の変化球低めの変化球に合わせて中前安打。代走で源田を起用も後続が続かず無得点

【台湾】 5番手には岸が登板。3者凡退に斬った

日本対台湾 8回裏台湾の攻撃を封じた岸(右)は会沢とタッチをかわす(撮影・山崎安昭)
日本対台湾 8回裏台湾の攻撃を封じた岸(右)は会沢とタッチをかわす(撮影・山崎安昭)

<9回>

【日本】 4番鈴木のこの日4打点目のタイムリーと源田の2点適時三塁打で3点を挙げる

【台湾】 最終回は山本が登板。1点こそ失ったが、3番打者を遊ゴロで締めくくり試合終了!

日本対台湾 9回表日本2死一、三塁、適時三塁打を放つ源田。投手陳禹勲(撮影・垰建太)
日本対台湾 9回表日本2死一、三塁、適時三塁打を放つ源田。投手陳禹勲(撮影・垰建太)
日本対台湾 台湾に勝ち笑顔でタッチを交わす侍ジャパンの選手たち(撮影・垰建太)
日本対台湾 台湾に勝ち笑顔でタッチを交わす侍ジャパンの選手たち(撮影・垰建太)

スタメン

【日本】

1(一)山田

2(二)菊池

3(左)近藤

4(右)鈴木

5(指)吉田

6(遊)坂本

7(中)丸

8(捕)会沢

9(三)松田

先発投手=今永


【台湾】

1(三)王威晨

2(二)林立

3(指)胡金龍

4(捕)林泓育

5(一)朱育賢

6(左)蘇智傑

7(中)林哲セン

8(右)王柏融

9(遊)王勝偉

先発投手=廖乙忠


日本対台湾 試合前の円陣で声を出す侍ジャパン(撮影・山崎安昭)
日本対台湾 試合前の円陣で声を出す侍ジャパン(撮影・山崎安昭)
日本対台湾 試合前の練習中に山田哲(左)は目に入ったゴミを近藤に診てもらう(撮影・山崎安昭)
日本対台湾 試合前の練習中に山田哲(左)は目に入ったゴミを近藤に診てもらう(撮影・山崎安昭)
日本対台湾 試合前、ダンスを披露するCTガールス(撮影・加藤哉)
日本対台湾 試合前、ダンスを披露するCTガールス(撮影・加藤哉)

逆転勝利した第1戦ハイライトはこちら!

誠也弾で制した第2戦ハイライトはこちら!

坂本、丸ら/プレミア12代表&全コメント


◆プレミア12 世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催し、2015年に新設された国際大会。WBSC世界ランク上位12チームが出場する。4年に1度開催。第2回の今回は東京五輪の予選を兼ねる。15年の第1回大会は韓国が優勝、日本は3位だった。

<主な大会概要>

◆試合方式 1次ラウンド(R)は4チームずつ3組に分かれ、総当たりのリーグ戦で各組上位2チームがスーパーRに進む。スーパーRは他の組から勝ち上がった4チームと戦い、上位2チームで決勝戦、3、4位は3位決定戦を行う。同率の場合、直接対決の勝敗などで順位決定。

◆予告先発 採用。

◆球数制限 なし。

◆コールドゲーム 1次Rと3位決定戦で5回15点差、7回10点差以上。

◆延長戦 10回以降は無死一、二塁からタイブレーク。打順は9回から継続。

◆時間制限 投球間隔は20秒以内。投手交代や攻守交代は90秒以内。試合時間短縮が目的。

◆リクエスト 監督は1試合1度に限り、リプレー映像による判定の検証を要求できる。延長で再び1度与えられる。

◆使用球 SSK社製(東京五輪でも公式球)。

◆賞金 優勝150万ドル(約1億6500万円)2位75万ドル(約8250万円)3位50万ドル(約5500万円)。賞金総額は521万ドル(約5億7310万円)。

◆五輪枠 20年東京五輪には6チームが出場する。開催国の日本と、欧州・アフリカ予選を勝ち抜いたイスラエルの出場は決定。残る4枠のうち、今大会では日本を除くアジア・オセアニア最上位、米大陸最上位が出場権を得る。