WBSCランキング1位の日本が同4位台湾を破った。すでに突破を決めていた1次ラウンドを3勝0敗の1位で通過。台湾との勝敗が持ち越されるスーパーラウンド(11日~、日本)へ弾みをつけた。

先手は日本が奪った。1回2死から近藤がフルカウントまで粘った末に四球で出塁。続く鈴木の初球に相手バッテリーのパスボールで二塁進塁。2死二塁となり、鈴木のスライダーをはじき返し、打球は左中間を真っ二つに割って二塁走者近藤が生還。打った鈴木は一気に三塁に到達した。さらに5番吉田は右前へはじき返して2点目を奪った。

追加点は主砲のバットから生まれた。3回1死一塁で、4番鈴木が左中間席へ今大会2号2ランを放った。前日のプエルトリコ戦に続いて2試合連続本塁打となった。

6回には「サカマル」コンビの躍動が光った。1死で6番坂本が失策で出塁し、7番丸のバットからセンターの頭上を越える一打を放った。これに一塁走者の坂本は一気に生還。丸は12打席目にして待望の大会初安打に二塁ベース上でガッツポーズした。

さらに9回には鈴木の適時打でこの日4打点目となるタイムリーなどでリードを8点とした。鈴木は第1打席で三塁打、第2打席には本塁打を放っており、あと二塁打で出ればサイクル安打達成の活躍だった。

投手陣は中盤まで苦しみながらも要所を抑えた。5回まで4度得点圏に走者を背負ったが、先発今永と2番手大野が粘って無失点に封じた。6回から3番手に山岡、7回は甲斐野、8回岸と無失点リレー。9回は山本が、台湾の反撃を1点に封じた。

稲葉篤紀監督は「今日は台湾のファンの大声援、予想以上にすごかった。先制点を取れたのが大きかった。1点でなく、2点入ったのが良かった。先制、中押し、ダメ押し、いい形で点が取れた。投手はこれだけアウェーの中で、今永が自分の投球をしてくれた。台湾のいい打者が多い中で、いいところを見極められたが、粘り強く抑えた。他の投手も走者を出しながら、みんながいい投球をしてくれた」と選手をたたえた。

日本、台湾、米国、メキシコのスーパーラウンド進出が決まっている。