25歳の誕生日を迎えた阪神近本光司外野手が、2年目への決意を新たにした。

「しっかり周りを見ながら、自分のやることを考えて。初心で、常に謙虚に」。慢心はない。リードオフマンとしてチームをけん引し、新人で盗塁王を獲得。それでも「今年の結果は、来年になったら0になる」と引き締める。2年目のジンクスについても「言うのは周り。来たら、来た時の勉強にもなる。どこかで絶対、壁は来ると思う。そこで自分がどう考え、考え過ぎないようにやるか」。周囲に惑わされず、自分の道をいく。

第3クール初日は、秋季キャンプで課題の1つに挙げたスライディング練習をステップアップ。これまでの芝生上の移動ベースではなく、土の上で固定ベースを用いた。滑り込む手前で最短走路からやや内を走り、距離をロスする悪癖を矯正するため、走路横に並行してロープが張られた。「自分の中では良いイメージでできた」。収穫の秋だ。【奥田隼人】

▽阪神筒井外野守備走塁コーチ(近本のスライディング練習で塁間に張ったロープについて)「自分(近本)の走路を最短距離で走るための工夫。スライディングする手前でホーム側によれる時があるので。今日はタイムも良かった。この先もまた、続けていきます」