ソフトバンクから、またも「育成の星」誕生の予感? 

14日に予定されている巨人との練習試合(宮崎・サンマリンスタジアム)に、育成の体重114キロ長距離砲、砂川リチャード内野手(20)が4番で起用されることになった。第3クール最終日の12日、特打で汗をかいた「大砲」は「今、チャンスだと思ってます。しっかりアピールしたい」と疲れも見せずに息巻いた。

練習試合とはいえ、日本シリーズと同カードの巨人戦で工藤公康監督(56)の前での試合。支配下選手への絶好のアピールの場だ。工藤監督も「出場する選手はみんな期待してますよ。この秋にいろいろ試してやってきたこともあるだろうし、思い切って出してもらいたい」と注目している。

今年1月、西武の大砲、山川穂高内野手(27)と自主トレを行った。来年についても「お願いしますと言ってます」。同じ沖縄出身の長距離砲に「弟子入り」して2年目。来年への飛躍のために「秋の収穫」をさらに実り多きものにするつもりだ。練習試合では「1打席目で緊張を解いて、2打席目からしっかり結果を出したい」と意気込む。昨年大リーグ・マリナーズ入りした兄ジョセフをもつ右打者が、大出世を図る。【浦田由紀夫】

◆砂川(すながわ)リチャード 1999年(平11)6月18日生まれ、沖縄県出身。沖縄尚学から17年育成ドラフト3位で入団。今年3軍戦で11本塁打。兄ジョセフは18年にMLBのシアトル・マリナーズからドラフト6巡目で指名された。身長188センチ、体重114キロ。右投げ右打ち。