中日柳裕也投手(25)は29日、ナゴヤ球場で契約更改交渉に臨み、3050万円増の年俸4500万円でサインした。プロ3年目で初の2ケタ11勝をマーク。結婚を機にジャンプアップした右腕は結果を出した2段モーションからの脱皮も図り、右のエースの座へ道を進める。

「サインしました。3倍です」。1年間を通して投げきったことを評価された柳は来季年俸が大幅アップになったことを笑顔で明かした。

明大主将として16年ドラフト1位で入団。1勝、2勝に終わった1、2年目は「体に不安があった」と言う。その不安がなくなった今季は26試合に登板。防御率も3・53とシーズンを通して安定した成績を残した。

だが、浮かれる様子は微塵(みじん)もない。「1年だけやる選手はたくさんいると思う」とさらなる進化を求め、秋季キャンプでは結果を出した2段モーションをやめ、新フォームに挑戦。「(2段モーションは)動きも大きくムラもある。体力も消耗するのでよりよい投げ方にしたいと思った。(新フォームは)手応えはすごくいい。来年は自分が活躍して優勝できるよう頑張りたい」と話した。

今年8月に入籍。「もちろん家族もできたのでその面でも責任を持ってやりたい」と話した柳。新妻へのプレゼントプランを問われると「想像に任せます」と笑顔で結んだ。(金額は推定)