ソフトバンク工藤公康監督(56)が、リーグV奪回へメジャー監督へ教えを請う。

29日、福岡県内で開催された球団納会ゴルフを終えた工藤監督が「渡米して監督経験者に会いたいと思っている」と“メジャー修行”を検討していることを明らかにした。3年連続日本一は成し遂げたが、2年連続してリーグ優勝を逃した。その悔しさを晴らすために「ボクも日々勉強ですから」と監督として本場の意見も吸収するつもりだ。

例年、オフは米国へ渡っているが、今年のテーマは「学び」。2年連続して正力松太郎賞を受賞しても「まだまだ勉強していきたい」と言っていた。「知人を介して、会えたらいいなという計画段階なので、なんとも言えませんが、うまくいけばいろんな話が聞けると思う」。ベースボールの本場の指導を肌で感じることを楽しみにしている。12月中旬からチームはV旅行を予定しているが「たぶんその後になると思う。懐かしい人にも会えるかもしれないし。誰かは想像にお任せします」と“旧友”との再会も楽しみにしている。

納会ゴルフでは、ゴールデングラブ賞をバッテリーで受賞した千賀と甲斐、さらに新人王の高橋礼と同組でラウンド。「若いバッテリーと回れたし、いろんなことを普段考えているんだなと思った。みんな負けると悔しいみたいだし」。クラブを握りながらも選手を“勉強”していた指揮官。貪欲な姿勢を崩さず、リーグV奪回から4連続日本一を目指す。【浦田由紀夫】