阪神近本光司外野手がOB会懇親会に参加し、歴代優勝メンバーの前で15年ぶりの悲願を誓った。

新人での盗塁王やリーグ新人最多安打記録を更新する159安打などが評価され、OB会から敢闘賞の表彰を受けた。あいさつに立った壇上で、力強く宣言した。「来年は2年連続の盗塁王を取り、15年ぶりのリーグ優勝、日本一を目指して引っ張っていきます。これからもご支援の程をよろしくお願いします」。頼もしい言葉に、会場は大きな拍手で包まれた。

球団の歴史を築いたレジェンドを前にし「1年前には思ってもなかったようなこと」と笑顔を見せた。会場には85年日本一監督の吉田義男氏を始め、掛布氏ら当時のメンバー。03年、05年の優勝を知る桧山氏や矢野監督もいた。

多くのOBから激励の言葉をかけられ、2年目に向けて「一番大事なのはケガをしないこと。そういうところもしっかりケアしながら、来年やっていきたい」と、気持ちを新たにした。OB、ファン、選手が待ちわびる大きな使命も十分に分かっている。「85年と03年と05年のようにもう1度、感動、感激を。しっかり自分たちも引き継いで、後世につないでいかないといけない。そういうのも仕事だなと思います」。背番号5が球団の歴史を紡いでいく【奥田隼人】