来季で大卒3年目となる日本ハム鈴木遼太郎投手(23)が、大化けの予感だ。

10月に参加したフェニックスリーグでは中継ぎとして8試合に登板し、計9イニングを無失点。連投もOKで、複数イニングでも結果を出した。「すごく自信もついた」と手応えを感じながらオフに突入した。

今季1軍デビューしたが、2年間は主に2軍暮らし。新人の昨季は右肘靱帯(じんたい)損傷でリハビリに明け暮れた。保存療法で回復を図り、今季は2軍戦で27試合に登板。不安を払拭(ふっしょく)したシーズンだった。

制球力とボールのキレで勝負するタイプ。パワー系が多い投手陣の中で、揺るぎない個性がある。「フェニックスから真っすぐの質にこだわってきた。オフも継続してやっていく」と今オフに取り組む課題も明確。秋に手にした自信を成長への促進剤にして、来季はブルペン陣を支える新たな顔としてブレークしたい。【日本ハム担当 木下大輔】