阪神木浪聖也内野手(25)が結婚していたことが18日、分かった。相手は東京都出身の優香さん(23)で、交際期間4年を経てゴールイン。シーズン終了後の10月末に婚姻届を提出した。2年目の来季は「全試合出場」を目標に掲げ、遊撃のレギュラー奪取に挑戦。愛妻のためにも、さらなる飛躍を目指す。

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木浪が飛躍の2年目へ強力なパートナーを得た。優香さんと4年の交際期間を経て、ゴールイン。シーズンオフの10月末に婚姻届を提出し、守るべき家族が増えた。「一緒にいて、本当に落ち着く。苦しいときも良いときも、全部わかってくれるから」。その思いを指輪に込めて、手渡した。

優香さんとは、亜大4年の春に出会った。食事をともにし、デートを重ね、交際に発展。プロ野球選手を目指す木浪を、献身的にサポートした。「つらいときでも常にポジティブだから。『聖也なら大丈夫』って、ずっと励ましてくれた。(一緒に)いなきゃいけない存在だと思った」。18年ドラフト3位で阪神から指名を受け、夢がかなった。その裏には、2歳下の優香さんの存在があった。

阪神入団後は大阪と東京の遠距離恋愛になった。1年目ながらオープン戦で12球団最多の22安打をマークし、「1番遊撃」で開幕スタメンの座をゲット。しかしまさかの出来事が待っていた。開幕から17打席無安打-。「ここまで打てなくなるのか…って、正直悩んだ」。優香さんから電話で励まされた夜、大切な存在に改めて気がついた。その後、2軍降格も経験したが、夏場から結果を残した。首都圏への遠征を励みに、シーズンを乗り切った。

2年目の来季に向け、木浪は「全試合出場」を目標に掲げる。遊撃のレギュラー定着には、北條らとのポジション争いが待っている。もう1人じゃない-。支えてくれる愛妻を喜ばせるために、バットを振る。

◆木浪聖也(きなみ・せいや) 1994年(平6)6月15日生まれ、青森県出身。青森山田から亜大、ホンダを経て18年ドラフト3位で阪神に入団。新人の今季は113試合に出場し打率2割6分2厘、4本塁打、32打点。178センチ、80キロ。右投げ左打ち。