ロッテが19日、国内FA権を行使し楽天へ移籍した鈴木大地内野手の人的補償として、小野郁投手(23)を獲得したと発表した。若手投手が台頭し、先発投手がそろいつつある中、中継ぎ投手を補強ポイントに挙げていた。2年連続イースタン・リーグでセーブ王に輝いた若手右腕に白羽の矢を立てた。

若きセーブ王に目を付けた。小野は今季イースタン・リーグで35試合に登板し2勝3敗、14セーブ。防御率3・32の成績を収め、2年連続のセーブ王に輝いた。1軍登板は5年で39試合と多くないものの23歳と若く、まだまだ伸びしろもある。

松本球団本部長は11日に人的補償のリストを受け取った際に「ある程度想定内。(金銭でない)可能性は高い。難しいけど、即戦力だとある程度経験がいるので、若くて生きの良いのがいいかとは思います」と話していた。

今季は益田が60試合に登板し、絶対的守護神として君臨した一方で7、8回を固定できず。試合終盤で逆転負けする試合も多く見られた。今オフにはかねて狙いを定めていた、元広島のジャクソンを獲得。元楽天のハーマンの加入も決定的だ。小野は1軍での実績は少ないものの、2軍では2年連続セーブ王を獲得。環境を変えることで一気に開花する可能性も十分だ。

国内FA権を行使し元ソフトバンク福田、元楽天美馬も加わった。井口政権3年目での悲願の優勝に向け、積極的な補強が光っている。