阪神ドラフト4位の東海大相模・遠藤成内野手(18)が、理想の打者に西武森友哉捕手(24)を挙げた。「フルスイングの中でボールを捉えてホームランを打てたり、(ボールを)ちょこんと当ててヒットにしてすごい」。

パンチ力プラス、抜群のヒットセンスも兼ね備えた19年パ・リーグMVPの打撃に心酔している。同じ右投げ左打ち。高校通算45本塁打を誇る将来のスラッガー候補にとって、今一番のお手本だ。

最速145キロの強肩で、高校時代は投手兼遊撃手だったが、プロでは野手1本で勝負する。この日、鳴尾浜を訪れた川藤OB会長からは「いっぱいメシ食って早く一人前になれよ」と体作りの助言も受けた。ドラフト2位の井上に負けじと“食トレ”でパワーアップし、森級の活躍を目指す。

東北の秋田県で生まれ育ち、高校は関東の神奈川県で過ごした。関西にきてまだ数日だが、ホームシックはないという。「関西弁で冗談言って和ませてくれるので。やりやすいです」。この日の新人合同自主トレでは、2日連続外野のポール間ダッシュでトップをキープ。自慢の体力を連日披露し、プロでの手応えをつかんでいた。【望月千草】