2年目も順調に勝ち星を重ねるだろうか。昨年、中日にドラフト2位で入団した梅津晃大投手(23)だ。8月12日の阪神戦に初登板すると、6回1失点で初勝利。続く巨人戦2試合にも勝って、3連勝とした。すべて先発で、ポイントは高い。「永久梅津(不滅?)ポイント」と言おう。

新人の初登板からの3連勝は15年の高木勇(巨人)以来となる。中日では87年に近藤が記録しており32年ぶり。巨人戦に2戦2勝した中日の新人を探すと、61年の権藤(3戦3勝)がいた。「権藤、権藤、雨、権藤」の人で、58年ぶり2人目だ。「近藤、権藤、次、梅津」となった? 

そんな梅津も東洋大では勝てなかった。4年秋の国学院大3回戦で挙げた1勝だけ。先発では未勝利で、唯一の勝利は、5点リードの5回から救援して勝ちがついた。杉本監督には「1勝(一生?)頭が上がらない」。これが大学最後のマウンドだった。

東洋大同期の甲斐野(ソフトバンク)、上茶谷(DeNA)には出遅れたものの、勝てる投手となって1軍に加わった。焦らず育てた2軍コーチも評価されよう。これを一般に「人材の登用(東洋?)」と言っている。【米谷輝昭】