ロッテの新人合同自主トレが11日、ZOZOマリンで初日を迎えた。練習後にはドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)同3位・高部瑛斗外野手(22=国士舘大)同4位・横山陸人投手(18=専大松戸)育成1位・本前郁也投手(22=北翔大)の4選手が急きょサイン会を実施。約40分間、201人のファンに丁寧に対応した。

令和の怪物の“プロ初サイン会”とあって、行列はZOZOマリン左翼から外野席をぐるっと回って右翼までのびた。佐々木朗は「ボールに書くのが難しかった。ユニホームとかはいけました。僕が速く書ければもっとたくさんの人にサインできたのに」と“プロ初”のファンサービスに真摯(しんし)に対応した。

佐々木朗のサインを最初にゲットした阿部真那さんは「地元が東北なので、家宝にします」と感激。名前が同じアキトという縁で高部の応援に来た小2の三宅瑛都くんも「佐々木選手は身長が大きくて、顔がかっこよかった。サインがもらえてうれしい」と顔をほころばせた。

野球少年たちにとってあこがれの的だ。地元千葉市の少年野球チームでプレーする小3の高柳亮太くん、戸田大誠くん、小2の北崎拓希くんはいずれも佐々木朗のファン。自主トレから見学し、キャッチボールや走る姿に見入った。書いてもらったばかりのサインを宝物のように抱え「165キロ以上を投げてほしい。僕も佐々木投手みたいに速い球を投げられる選手になりたい」と声をそろえた。

しかし、佐々木朗のサインをゲットし感激するファンがいる一方で、終了10分後には早くもネットオークションに3万3333円でサインボールが出品されていた。時間の都合上、右翼までのびた大行列を途中で打ち切っただけに、球団広報は「大事に飾ってくれる方にもらってほしかった」と肩を落とした。