新選手会長の田中広輔内野手(30)ら広島38選手が15日、広島・廿日市市内の大野練習場で合同自主トレをスタートさせた。沖縄・恩納村で合同自主トレを行っていた田中広は新選手会長として、この日のために前日14日に広島に戻ったばかり。佐々岡新監督が掲げる「一体感」を行動で示した。

田中広は、昨年8月に「右膝半月板部分切除手術」を受け、幹部は8割近く回復している。自主トレではフルメニュー消化し、右膝に違和感のあった昨年以上に充実したオフとなっている。

昨年末には長く二遊間でコンビを組む菊池涼がポスティングシステムでの米大リーグ挑戦を諦め、広島残留を決めた。再結成が可能となっただけに、新シーズンへのモチベーションもより高まった。

「やっぱりキクがいるのといないのとでは違う。僕自身同級生で、ずっと二遊間でやってきたので、2人でもう1回“タナキク”というのを全国のみなさんにしっかりとアピールできるように、2人で一緒にチームを引っ張って活躍したい」

新選手会長としてだけでなく、プレーでもチームをけん引する決意を新たにした。練習には参加せず、自主トレ地の沖縄へとんぼ返り。2月1日のキャンプインに向けてギアを上げた。