ヤクルト高津臣吾監督が、右肘に軽い炎症を抱えるドラフト1位・奥川恭伸投手(18=星稜)の春季キャンプ2軍スタートについて言及した。17日、埼玉・戸田球場で新人合同自主トレを視察。2軍の可能性が高いかとの問いに「そう思ってくれていい」と話した。

昨年11月のメディカルチェックで確認された炎症が、15日の再検査でも残っていたことが判明。大事を取ってノースローとなった。高津監督は「何事もなくキャンプインが一番よかったかもしれないけど。ヤクルトの、日本のエースにしていくには今休むのが一番いい策。ほとんど気にしていない」と心配はしていない様子。別メニュー調整も「逆に言えば人がやらないことをできる。いい時間にしてほしい」と助言した。

今年の春季キャンプ中は競争意識を高めるため、近年故障者以外ではほぼなかった1、2軍の入れ替えを検討している。1軍に連れて行く投手の数も増える見込み。奥川は2月1日を宮崎・西都で迎えることになりそうだが「高い意識、モチベーションを持ちながら1日1日を大切にやっていきたい。一生懸命頑張ればまた1軍に行けるチャンスはある」。明るい表情で体幹トレーニングや坂道ダッシュに励んだ。1、2軍の振り分けは23日に正式決定される。【鎌田良美】