ヤクルトのドラフト4位、大西広樹投手(22=大商大)は、沢村賞右腕の日本ハム金子に学ぶ。18日の新人合同自主トレで早くも6度目のブルペン入り。「キャッチボールが平地なので、しっかりマウンドを使って投げるのが自分のやり方。角度も付け始めて、変化球の調整とか内外の投げ分けとか、徐々にやっています」と、練習後の暖房にほおを紅潮させて話した。

大学2年時から、連日投げ込む調整法がなじんだ。合同自主トレも12日の初ブルペンから3日連続、休養日を挟んで3日連続と唯一の皆勤賞。ぞろ目にこだわり、この日も22球を投げた。「誰(みたいになりたい)という目標はつくらない。ただ、いいと思ったらその人のいいところを盗んでいきたい」。現在手本としているのが、金子の変化球だという。

どの球種も腕の振りが同じで、真っすぐに近い軌道から曲がる。現ソフトバンク工藤監督との対談をYouTubeで繰り返し見て、イメージしながら投げている。成果を確認できるのは実戦だ。春季キャンプは1軍スタートが濃厚。第3クール以降は対外試合が入る。「やっぱり打者の反応を見ないと分からない。一番のポイントだと思うので、しっかりアピールできるようにやっていく」と待ちわびた。【鎌田良美】