誠也から金言ゲット! 広島堂林翔太内野手(28)が23日、マツダスタジアムの室内練習場で打撃練習を実施。6~20日まで宮崎・串間市で行った鈴木誠也外野手(25)らとの自主トレに手応えをみせた。バットに当たる確率を上げる目的で、打撃の修正に取り組んだ。4年連続で護摩行にも参加。今季プロ11年目を迎える男がレギュラー奪取へ充実のオフを過ごした。

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室内練習場でマシンと向き合い、1人黙々とバットを振り込んだ。堂林は打席の横に映像を撮影できるタブレットを設置。時折フォームの確認を挟みながら、マシンから放たれるボールをたたき続けた。

「『鈴木誠也』という見本が目の前にいた。自分に何が合うかとか、誠也自身も僕のことをいろいろ考えてくれた。何か質問すれば全部返ってきますし、後輩ですけど、すごく心強かった。いい時間を過ごせた」

堂林自ら弟子入りを志願し、3学年年下の鈴木誠の自主トレに参加した。打撃練習では頭が前に突っ込んでいることを指摘された。バットに当たる確率の向上を目的に、打撃フォームの修正に取り組んだ。「頭が突っ込むと右足に乗れなくなる。右足に力を感じながら、左足が地面につきそうでつかないような、ゆっくりした体重移動が理想」と説明。「ちょっと遅れて泳いでしまっても、今はバットが出せそうな感じ」と手応えを口にした。

宮崎・串間での自主トレの合間には石原慶、小窪、会沢らと9~11日の3日間、鹿児島市の最福寺で護摩行を敢行した。4年連続の参加となった堂林は、3日間で5度の護摩行に臨んだ。「今年が一番きつかった」。最福寺の池口法主からは初日に「声が足りない。まだ前に気持ちがいってない」と指摘を受けた。気持ちを前面に声を出し続け、「『後の2日間はよかった』と初めて褒められました」と明かした。

今季プロ11年目を迎える。レギュラー奪取を目指す堂林にとって、充実の自主トレ期間となった。「しっかり朝から晩まで体を動かせた。2月1日からアピールしていかないといけない立場。今年は開幕も早いので、いい2週間を過ごせたかなと思います」。主砲の助言を胸に、今季は飛躍してみせる。【古財稜明】