阪神ドラフト4位の遠藤成(18=東海大相模)が27日、昨季新人で大活躍した近本から「裸の打撃教室」を受けたことを明かした。鳴尾浜を中心に開催中の新人合同自主トレでは、先輩たちも同所で体を動かしており、近本も生きた教材の1人。遠藤は「(先輩の姿は)自分にプラスになることしかない」とチャンスと受け止め、勉強が施設内の風呂場にも及ぶこともある。偶然一緒になった同じ左打ちの近本には「ボールの見方」を直撃取材したという。

遠藤は打席で構える際、右肩が捕手側に入ってしまう課題がある。そこで近本に「どうしたらいいですか?」と質問。近本からは、ボールを捉える位置に右手で『C』のマークを作り、マークの中にボールが入るところで見るようアドバイスを受けたという。同様に意識して練習すると「肩も入らなくなって、良くなりました」と目を輝かせた。

盗塁王獲得にリーグ新人最多安打記録なども塗り替えた近本は身近な最高のお手本。「考え方もすごいからこそ、そういうことができたと思う。どんどん話を聞いて、もっと吸収できることがあれば。早く質問しにいきたいです」。練習場にいち早く姿を見せ、独自のストレッチなどで準備を重ねる姿勢も「マネできれば」と取り入れる考えだ。

28日から学校のテストがあり、この日一足早く新人合同自主トレを打ち上げた。春季キャンプに向け「失敗することは当たり前だと思っている。引かないで受け身にならずに、『強気』というのをテーマでやっていきたい」と意気込んだ。【奥田隼人】