密着マークで学び取る。楽天則本昂大投手が1日、沖縄・久米島でキャンプ初日を迎えた。

ロッテから金銭トレードで加入した涌井とともにキャッチボールやランニングメニューをこなし「涌井さんを見習ってやっているところもある。お手本です」とうなった。

両手、両目ですごさを感じた。午前10時、ウオーミングアップ後のキャッチボール。涌井とペアを組んだ。「きれいなフォームで投げていますし、だいたいこの辺にくるんやろうなと思った」とボールがグラブへ吸い込まれる感覚を覚えた。午後2時半、室内での自主練習中。傾斜板を利用して行う涌井の投球練習に目を奪われ、終了後には白球を手に技術論を交わした。今年で30歳。「(涌井は)今年で34歳ですけど、バリバリ走れますし体力あるなと。僕個人としてもいろいろ変化だったり、レベルアップしたい」と4歳上の右腕から得るものは大きい。

初日からブルペン入りし立った捕手へ20球、座った捕手へカーブ、カットボールを交えて25球。昨季は開幕前の3月に右肘を手術。「(自主トレで)ガンガン追い込んできたわけではない。今どうしたらいいのかを考えながらやりたい」と足元を見つめる。午後4時。涌井とともに球場での練習を切り上げ、ミニバンで宿舎へと向かった。【桑原幹久】

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楽天涌井(キャンプ初日はブルペン入りせず、室内練習場で座った捕手へ投球練習)「あれくらいでいいかなと最初は。明日はたぶんブルペン入ろうかなと思ってます」