ヤクルト高津臣吾監督(51)が、時折声を詰まらせながら野村克也氏への思いを明かした。11日、ANA BALLPARK浦添での午前練習終わりで取材に応じた。「朝、楽天の(野村)克則コーチから亡くなったと連絡をもらいました。言葉にならない、そんな感じですね」と話した。

野村氏との思い出を問われると「入団時から、1から10まで、プロ野球の難しさを…。厳しさを、教わりました」と声を詰まらせながら、涙を拭いた。現役時代を振り返り「抑えになってからは、難しさや苦しさを感じていた。1度も野村監督からは厳しく言われたことはなかった。最近は会えば必ず『抑えにして、悪かったな』ばっかり言われました」と明かした。

今年から監督に就任し、野村氏からは何度も激励を受けていた。「見てもらいたかったです。またぼやいてほしかったですし、まだまだ教わることがあったと思う」。涙を、何度もぬぐった。