広島が誇る大瀬良大地投手(28)とクリス・ジョンソン投手の2枚看板がそろってフリー打撃に登板した。ともに順調な調整ぶりをうかがわせる内容だった。

すでに開幕投手が決まっている大瀬良は今キャンプ2度目のフリー打撃登板となった。まず打者6人にワインドアップ、インターバルを挟み打者6人にセットポジションから捕手のサインに従い、全球種を投じた。変化球の精度に課題は残したものの、真っすぐの力強さ、制球など調整段階が上がっていることを示した。順調に見える仕上がりにも「久々の打撃投手だったので、探り探り入ってしまった。1巡目はある程度修正できた。課題をつぶしていければと思う」と反省の弁を口にした。

先発の柱、ジョンソンは今キャンプ初のフリー打撃登板で圧巻の滑り出しだ。長野や鈴木、ホセ・ピレラ外野手(30=フィリーズ)ら打者8人と対戦し、43球中ボール球が22球も、安打性は1本も許さなかった。変化球を積極的に投じながらも大きく外れるようなボール球は少なかったが、自己評価は辛口。「今日初めての打撃投手ということで多少体の開きが早くなることもあった。球がちょっとばらつく部分もあったので、次はそこをしっかり修正したい。次回はコースに投げ分けられるようにしたい」。調整を自主性に任されながらも、高い意識で来日6年目の開幕を見据えている。

左右の2枚看板に佐々岡監督も「しっかりと自分でプランを立てた中でしっかり投げてくれていると思います」と絶大な信頼を寄せた。