ソフトバンク甲斐野央投手(23)が開幕絶望となった。14日に佐賀市内の病院でMRI検査を受けて「右肘内側側副靱帯(じんたい)一部損傷」と診断され、15日に離脱が決定。昨季「8回の男」として新人ながら65試合に登板した右腕を欠くこととなり、リーグV奪回を目指す工藤ホークスには手痛い事態となった。

甲斐野は「右肘に強い張りが出てトレーナーと話してしばらくノースローということになりました。キャンプ当初から少し張りがあった。自分の管理不足です」とうなだれた。当面はノースロー調整。3月20日の開幕まで約1カ月となったこの時期の肘故障での離脱は大きい。工藤監督も「たぶん、開幕は難しいと思う。しっかり治してほしい」と肩を落とした。

昨季の新人王・高橋礼も「左大腿(だいたい)二頭筋の炎症」のため、完治まで2週間以上かかる見込みで、開幕は難しい状況。開幕間近に、チームに暗雲が漂ってきた。

<ソフトバンクの故障者>

▼千賀滉大(右ふくらはぎ張り)1日から別メニュー

▼田中正義(右肘の張り)6日からリハビリ組

▼高橋純平(右太ももの張り)8日シート登板回避

▼大竹耕太郎(左前腕部の筋損傷)10日からリハビリ組

▼高橋礼(左大腿二頭筋炎症)リハビリ組。開幕微妙

▼甲斐野央(右肘内側側副靱帯一部損傷)離脱決定、開幕は絶望

▼海野隆司(右肘痛)2日にA組から外れた。現在もB組(2軍)調整中

▼内川聖一(左膝違和感)9日に訴え、10日に宮崎市内の病院でMRI検査。左膝の関節炎と診断された。15日、打撃練習を再開