新戦力が存在感を発揮した。日本ハムのドラフト7位、札幌日大出身の片岡奨人外野手(22=東日本国際大)が18日、韓国・サムスンとの練習試合(沖縄・名護)で実戦初安打初打点をマークした。

途中出場で、1点リードの7回2死満塁から、一塁への適時内野安打を放った。自慢の足で盗塁も決めるなど、初の対外試合で大きくアピールした。

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絶好の得点機で片岡が結果を出した。途中出場して迎えた7回2死満塁の第2打席。カウント1-2からの4球目を打ち返した一塁線への打球は、一塁手のグラブをはじき、塁審の体にぶつかる2点適時内野安打となった。一塁上で舌を出しながら照れ笑い。初の対外試合での初安打初打点に「ラッキーだったと思う」と振り返った。

2軍の沖縄・国頭で15日まで鍛錬を続け、この日も経験を積むため、ルーキーでは育成1位宮田輝星外野手(22=福岡大)とともに、1軍の実戦に同行。1軍の16日ヤクルト戦が雨天中止になったため、仕切り直しの参戦だった。初実戦だった15日の1、2軍合同の紅白戦(国頭)では4打数無安打。「紅白戦で緊張していましたけど、今日はそんなにでした」と堂々と話した。

持ち前の足でもみせた。内野安打で出塁後、けん制球をもらった後の次打者の初球、すかさず二盗を決めた。「行けたらいこうと思っていた。あまり練習もしていないけど、全力でやろうという一心だったので、それがセーフになって良い形になった」。50メートル走5秒9の快足も披露した。

1軍の選手と同じグラウンドでプレーする機会が増え、準備の大切さを痛感する。試合後、収穫を問われ「1軍の試合のスピード感というのは初めての経験だった。周りの選手もそうですけど、基礎の徹底さ、当たり前にことを当たり前にやるから1軍なんだなと思った。整理して次につなげたい」。道産子ルーキーが、アピールを続けていく。【山崎純一】