巨人の開幕投手に内定している菅野智之投手が、3度目のオープン戦登板を6回85球1失点にまとめた。9安打を浴びながらも本塁打の1失点。

走者を背負いながらも、本塁を踏ませない貫禄の投球を披露した。「ヒットは多く打たれましたけど、シーズンではこういう日もある。それなりに投げられたと思う」と順調な仕上がりをアピールした。

相手の傾向を読み取って、修正した。4回までは8安打を浴びたが、捕手の大城と話し合い配球を変更。変化球の割合を増やし、5回以降は1安打に抑えた。「去年は修正したくても、できないもどかしさがあった。不安なく投げられるのが、どれだけ幸せか毎試合感じている」。腰痛に苦しめられた姿はもうどこにもない。

5回わずか51球だった2月29日のヤクルト戦に続き、ストライク先行の省エネ投球。打者26人に対して、19人に初球をストライクゾーンに投じた。「チームとして初球のストライク率を上げようとしている。僕が体現しないと」。開幕まであと2週間。同じく開幕投手のオリックス山岡としびれる投手戦を繰り広げ「山岡くんも素晴らしい投球でしたし、シーズンに向けていい試合ができた」と手応えを示した。【久永壮真】

▽巨人原監督(菅野について)「微調整は必要だけど、いいコンディションだと思います」

▽巨人宮本投手チーフコーチ(菅野について)「初球のストライク率が高いよね。最後に150キロも出て、スタミナも考えているし安心しております」