阪神矢野燿大監督はプロ野球開幕延期の決定を受け、チームとファンを思う指揮官らしく、異例な状況下でも前を向く言葉を発した。10日のDeNA戦に向けて関東入り。その移動前に、一報が入ってきた。
「もちろん、やりたかったし、準備も3月20日に合わせていたので、残念な気持ちはあるが、新型コロナとか、日本だけでなく広まって大変な中。それを考えると仕方がないことだと思うし、だからこそ、何かこの期間で俺らができることというのはあるのかなと考えながら、プロ野球として、阪神タイガースとして、何かそういう姿を見せていけるような時間にできれば、と思っています」
新型コロナウイルスの感染拡大により、オープン戦の無観客試合だけでなく、シーズン開幕延期の事態となった。ファンを喜ばすことを重視し、一緒に楽しむことを目指す指揮官にとっては、つらい時間が続くことになる。ただ、決してうつむかない。「(延期の期間でできることについて)今すぐ、何かは分からないけど、俺も監督としてはもちろんだけど、チームとして考えて、何か考えて行動に移すことができれば、と思っています」と続けた。
もちろん、チームにとっては開幕に向けての調整プラン再考を余儀なくされる。それでも、動じることはない。「20日に合わせてやってきたので、いつやっても大丈夫という状態ではいられると思う。そこ(シーズン再開の時期)に合わせていくようにやるしかない。まずはやれるということが決まることの方が、待ち遠しい」。投手、野手とも調整法を再検討する。
そして、前代未聞のスタートであっても、ゴールは変わらない。常に公言する日本一だ。虎党の、プロ野球ファンの胸が高ぶるシーズンにする。【松井周治】



