楽天先発の則本昂大投手が、エース対決で躍動した。巨人戦で2年ぶり2度目の菅野との投げ合いに臨んだ。初回からエンジンをふかし、最速153キロを計測。4回2死には岡本に甘く入った直球をバックスクリーン左へ先制ソロを運ばれたが、5回72球、3安打1失点で今季初のナイター登板を終えた。「調子は良かったですね。特に今日はカットボールが良かったと思います。うまく打ち取りながら投げられました」と納得顔で振り返った。

プロ野球の「すごさ」を画面越しに届けた。1学年上で同期入団の菅野とは親交が深く、投げ合いを待ち望んでいた。チームを背負い、一線で戦い抜いてきた好投手同士。1回2死で丸から空振り三振を奪った際には「よっしゃ!」と叫び声をスタンドに響かせた。「球場でファンの方々は見られない。中継でもすごさが伝わるような試合ができたらいい」の言葉通り、オープン戦最終登板を豪快に締めた。