阪神が終盤に得点を重ね、大勝した。1点を追う7回に2死一、三塁から途中出場の陽川が逆転3ラン。8回にも3得点。9回には大山の2ランで突き放し、2ケタ得点を奪った。

矢野燿大監督(51)は大山について「ずっと内容もいい。いい形が続いている。やっぱりホームランは大きい。プラスしぶとさ、今はその両方ができている」と9回のアーチだけでなく、6回に追い込まれながら中前打を放った点を評価。逆転弾を放った陽川にも「場面も状況も打った中身も本当にすばらしい形だった」と賛辞を送った。

7、8回は2死からの得点で、指揮官は「2死からは本当に大きい。相手に与えるダメージもでかい。そういう攻撃ができるのはうちの強みというか、2死からでもいくぞ、という雰囲気を持ち味にしていきたい」。また、上本と島田が2安打、植田が三塁打を放つなど、途中出場7人のうち6人が安打を記録。その点にも、矢野監督は「足だけとかそういうことではなく、その後しっかり守って、打席でも打ってと。それはチームにとってももちろん大きいし、あいつらも、別に控えでいいと思ってないと思う。目指すところはもっと高い」とチーム力アップの手応えをつかんでいる様子だった。