阪神は17日、開幕延期対策として午前、午後の2部制練習による「2次キャンプ」をスタートした。

甲子園での全体練習の午前はバットを握らず、内野の一、三塁を往復しながらゴロを捕球するコロンビアノックなどで足腰をいじめた。午後はフリー打撃から糸井や福留らベテラン勢も参加して6カ所ロングティー。春季キャンプ地の沖縄・宜野座を思わせる熱気にあふれた。

新型コロナウイルス感染拡大の余波で、開幕は最短で4月10日以降へ延びた。調整のための練習ではなく、もう1度体を追い込む期間としてランチタイムを含めて約4時間のメニューが組まれた。矢野監督は「練習日が続くので、その中でコーチの人たちも考えてくれて。やれることをしっかりやっておこうか、ということでそういうメニューになりました」と説明。コロンビアノックで泥にまみれた新助っ人ジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルス)は「いいトレーニングになった。いい練習で楽しかった」と笑顔を見せた。

18日も2部制で行われ、ロングティーなどが組み込まれる予定。正式な開幕が定まらない中、指揮官は「やれるところで、しっかりやるというところ」とうなずいた。異例の事態に異例の対策を講じていく。【奥田隼人】

▽阪神糸井(2部練習に)「期間が空くし、追い込めるところを追い込んで。特に僕みたいに足に不安があって、手術明けの選手にはプラスになる。ミニキャンプじゃないですけど…サイコー!」

▽阪神清水ヘッドコーチ(2部練習に)「調整のための練習じゃ上乗せがないので。まだ調整するには早いと考えて、メニューを組んだということです」