日本ハム西村天裕投手(26)がチャンスをものにした。21日、西武との練習試合(メットライフドーム)に先発。予定の3回を4安打1失点で投げきった。

初回、先頭金子の安打をきっかけにいきなり1死満塁のピンチを背負った。「甘くいくと(スタンドへ)持っていかれるなと思った。それが際どいところにいきすぎた」。外崎には初球、外角より147キロの直球を右前に運ばれ、先制点を許した。

しかし、直球を軸に攻める気持ちは忘れなかった。なお1死満塁で迎えた中村は、直球2球で追い込むと最後は変化球で3球三振。大きく崩れることなく最少失点でしのいだ。2回以降は得点圏に走者を許さず、乗り切った。

「まだまだです」と自己採点は厳しい。それでも「1軍では初めて3イニングを投げられたのは良かった」と手応えもつかんだ。さらに次回も先発できる権利を勝ち取った。厚沢投手コーチも「先発、出来るでしょ。長いイニング(5イニング)を目指してほしい」と期待する。

昨季、中継ぎで35試合に登板した3年目の右腕は試合前、栗山監督から「ちゃんと先発のポジションを勝ち取れ」とゲキを飛ばされてた。西村は「しっかり次につなげていきたい」と今回の反省を生かし、さらなるアピールを狙う。【田中彩友美】