札幌6大学リーグを運営する札幌学生野球連盟が28日、札幌市内で臨時常任理事会を開き、新型コロナウイルス感染拡大を受け、開幕日延期と試合数を削減する方針を固めた。

1部リーグ開幕日を、当初の4月30日から5月19日に変更し、10試合制を5試合制に短縮する。5試合制で行うのは94年秋以来26年ぶりで、95年春の10試合制拡大後は初。開幕戦会場は札幌円山から札幌ドームに変更し、密集ができる恐れがある開会式は実施しない。

4月2日に全日本大学野球連盟の常務理事会が控えており、優勝チームが出場する全日本大学選手権(6月7日開幕)の日程に変更などあれば随時、調整する。具体的な開催方法や2戦目以降の日程、会場など詳細は、4月5日に再度臨時常任理事会を開き詰める。各大学も練習自粛が続き、5月まで全体練習ができないチームもある状況で、広嶋進理事長(55)は「しっかり練習期間を設けるためには、予定通りの開幕は厳しい」と説明した。

昨秋優勝で2季連続リーグ制覇を狙う東海大北海道は2月29日から3月いっぱい全体練習を自粛。11日から予定していた14泊15日の長崎遠征も中止した。日下部憲和監督(67)は「5月上旬まで再始動できないチームもある。足並みをそろえる意味でもやむをえない」と話した。【永野高輔】