西武山川穂高内野手(28)が「捕手トレ」で足腰を鍛え上げた。7日、埼玉・所沢のメットライフドームに、正捕手の森と一緒にマスク姿で登場。布マスクでもアベノマスクでもなく、キャッチャーマスク。外崎、川越らも同様に捕手装備で続いた。山川と森の考案で捕手練習を敢行。ブロッキングの練習を始めると、山川は「めっちゃきつい」「汗がやばい」と苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

講師役はもちろん扇の要の森。ワンバウンドの球を次々と投げ込む。さらに基礎練習では、両膝を地面に着いた状態から立ち上がる動きを繰り返しながら前進。腰を下ろした状態で、重い防具を装着しながらの慣れない動きに、山川は「重労働というけれど、重たい防具をつけてあんな動きをするんですからね」と大粒の汗を流した。シーズン中、捕手は打撃練習と一緒にこなす。自主練習の時間を使い、負担の大きさを身をもって知った。

股関節の強化と柔軟性が、バットにも生かされる。森は「個人的にもこの練習をしたかった。股関節を鍛えるにもいい動きだと思うし、この練習は打撃にも生きると思う。自主練ならではですよね。いい練習になった。(点数は)外崎さん60点、川越さん4点、山川さん2点(笑い)」と充実感を漂わせた。一方で山川は「森が普段やっている捕手の練習が大変というので、やってみようということになりました。下半身を速く使わないといけないのですごくキツかった。捕手はすごい」とマスクを脱ぎながら脱帽した。

▽西武外崎の話 (森)友哉のすごさを実感しましたね。うまいこと、体を使って機敏に動いているなと。僕は思うように体が動きませんでした。バランスも難しいし、キツかった。普段の練習の動きだと鍛えられないので良かったです。

▽西武川越の話 キャッチャーすごい。それに尽きます。普段、絶対しない動きをして、捕手の皆さんの気持ちが分かりました。最高の練習ができました。