プロ野球独立リーグ・BCリーグ全12球団は新型コロナウイルスの感染拡大による全国非常事態宣言を受けて、17日にチーム活動を中止した。BC新潟の清水章夫監督(44)は、活動再開予定の5月6日まで選手に細心の注意を払うよう求めると同時に、この間を個々の成長に役立てるように伝えた。

清水監督は活動中止決定後、チームのLINEで選手にメッセージを送った。「“苦しいのは自分たちだけではない。この間、自分でできることをやって少しでもうまくなろう”と。日々、野球のことを考える時間ができたと思ってもらいたいです」。4月11日開幕が、今は5月中旬以降の予定となった。だが、先行きはまったく見えない。その中でのモチベーション維持を重視した。

最大の懸念は秋のNPBドラフト会議へのアピールができないこと。指名を目標にする選手がほとんど。昨季候補に挙がりながら指名漏れした選手もいる。「スカウトに見てもらえない、というのがいちばん不安でしょう」と選手の心中を察する。NPBスカウト側も選手の視察ができないのが現状。「今のうちにできることは、自分を見つめ直し、少しでも野球を勉強すること」(清水監督)。中止の間も選手とはLINEや電話でコミュニケーションを取り、精神的なケアに努めるという。

毎日の検温結果と体調、そして行動履歴、自宅での自主トレ内容の報告が清水監督のもとに届くことになっている。「それぞれ自覚を持って行動してくれると思う」と日常生活に不安は感じていない。「5月6日、みんなが集まって、楽しく野球ができるようになりたいです」と話した。