コロナ禍でも「ハマの若人」は成長の歩を止めない。DeNAが画期的なインフラを活用し、若手の育成を継続中だ。

青星寮が隣接する横須賀市の2軍施設「DOCK」で自主練習を継続する若手選手に対し、2軍監督、担当コーチからの“遠隔指導”でレベルアップ。IT企業を親会社に持つ強みを生かし、日本球界最先端の「YDBリモートインフラ・三種の神器」で未曽有の事態に対応している。

(1)ビジネスチャット「Slack」 18年から1、2軍の全首脳陣、スタッフを含むチーム統括本部内のあらゆる情報を共有。

(2)ビデオ会議「Zoom」 スタッフ間では以前から使用していたが、今回の事態を受け、コーチと選手のミーティング、指導、チーム内の映像配信。

(3)撮影「DOCK映像システム」 横須賀スタジアムを含め、41台設置されている固定カメラの映像が首脳陣にライブ配信。アーカイブすることで練習後の指導、細部へのアドバイスを可能にしている。

現在は3密を避ける個別練習を強いられているが、伸び盛りの若手に首脳陣の目が行き届いている。主に寮生には日々、2軍コーチと動画を見ながらのリモートミーティングも行い、通常に近い育成環境を整えている。体重、筋肉量も体組成計データをリモートで管理。必要に応じて食事、トレーニングのアドバイスも行っている。

他球団に先駆けて構築してきたインフラが、コロナ禍での育成を支えている。全体練習が自粛され自主練習に切り替わった3月中旬から約1週間で運用の整備を完了。#今だからできること #ベイスターズだからできること がある。【為田聡史】