ソフトバンク高橋純平投手(22)が30日、絵画に挑戦していることを明かした。ペイペイドームでの自主練習後にオンラインで取材に対応。新型コロナウイルスの影響で増えた「おうち時間」を利用し、プロ野球選手では珍しい新境地を開拓中だ。

きっかけは岐阜在住の母、奈穂子さんからの贈り物だった。高橋純は「絵を描くのが好きな母が画材道具一式を送ってくれました。『これで家にいなさい』って。本格的な物を送ってもらったので、描いて部屋に飾ろうと思っています」。キャンバスや絵の具、絵筆などが実家から届いたことで、一念発起した。

「犬か何かを描こうかな。あと、地元の友達には『肉の絵を描いてくれ』と言われています。今は画用紙にレイアウトとかをしているところです」とイメージを膨らませている。絵を描くことが投球につながるかと問われると「あまりつながるとは思ってないですけど…。想像力ですかね」と苦笑いだったが、手先の繊細さや集中力など、プラスになることもありそうだ。

3月のオープン戦終盤に右肩を痛めたが、現在は遠投ができるまでに回復。近日中にブルペン投球を再開する見込みだ。「元々、開幕1軍を目標にしていた。3月20日だったら、かなわなかったんですが、(開幕が遅れたことで)もう1度チャンスをもらった。開幕から最後まで1軍にいられるように、しっかり準備したい」と気合を入れた。「開幕するためにみんな自粛している。絵を描いて家でおとなしくします」。絵筆を手にする時間を増やして開幕に備える。【山本大地】