緊急事態宣言が5月31日まで延長され、各大学野球連盟は今春リーグ戦の日程見直しを再び迫られることになる。多くの大学で活動休止が続いており、ある大学野球関係者は「緊急事態が明ける6月1日から練習を再開できても、開幕まで練習期間が1カ月はないと厳しい。春のリーグ戦は厳しくなった」と見通しを口にした。

7月は各大学がテスト期間に入るため、日程を再考する余地は限られる。リーグ戦中止を決断せざるを得ない連盟が出ることも予想される。

東京6大学は4月5日の臨時理事会で、今春は2戦先勝による勝ち点制に代え1試合総当たり方式にすることを決めた。短期間で消化できる方式とした上で、早くて5月30日の開幕を目指していた。だが、同日までに緊急事態宣言が解除されても、準備期間を考えれば再延期は必要だ。既に「リーグ戦の中止を含めたあらゆる可能性を視野にいれていきたい」としていたが、中止なら戦争による43~45年以来75年ぶりとなる。

各連盟のリーグ戦消化が、より困難となることで、8月に延期されている全日本大学選手権についても開催可否の判断が迫られそうだ。主催の全日本大学野球連盟は、12日にオンラインで臨時理事会を開く。