中日のドラフト4位郡司裕也捕手が15日、寮の自室に電子ピアノを購入したことを明かした。「小学校6年までやっていて、この機会にまた始めました。西武の山川さんにみたいにまた弾ければと練習中です」。自粛生活の息抜きのためだが、SNSで演奏シーンを公開する西武の主砲への対抗意識も見せた。

新型コロナウイルス感染拡大で中日は1勤1休の自主練習が続く。空き時間に大学の卒論のテーマにした「パワプロ」でプロゲーマーと対戦もぼろ負け。「少し心が折れた」ことが、少年時代に野球と並行して打ち込んだピアノ演奏への復帰を後押しした。

本業もおろそかにはしない。「投手とコミュニケーションを取りながら、キャンプの初めのような気持ちでもう1回やっていきたい」。王貞治氏、桑田真澄氏らも現役時代のピアノ演奏で知られる。マスクをかぶったピアニストとして、一流選手の仲間入りを目指す。