あの瞬間の言葉が、今に生きている-。日本ハムを勉強する「Fゼミ」。言葉の持つ力に迫る「国語」の授業は、節目のシーンに迫る「あの日あの声」です。栗山英樹監督(59)が、監督就任前から初期(11~13年)に残した印象深いコメントを紹介します。皆さんが印象に残っているコメントも、担当ツイッターアカウント(@nikkan_fighters)で募集します。

「(監督オファー受諾の)気持ちは120%あります。誰よりも野球は好きだし、それは高校時代から変わっていないです」(11年10月17日、日本ハムから監督就任のオファーを受けていることが判明し。純粋な野球愛は今、さらに大きくなっているように見えます)

「もう9回2死から明日のことを考えていた。終わったことは…ね。明日のことを考えるのが自分の仕事」(12年3月30日、西武戦で指導者初勝利。完投した斎藤からウイニングボールを手渡され、恥ずかしそうにポケットへ。監督としての1歩を踏み出しました)

「13年前にこの町に来て、こんな日が来るとは思ってもみなかった。感激しました。今日は…泣いた」(12年12月22日、生活拠点を置く栗山町で単独の優勝パレードを実施。当時、人口1万3000人の町で、約8000人が詰め掛け、涙もろい指揮官は感涙でした)

「今は実感がない。(選手たちが)前に進んでくれているからこそ、この星取りになっていることに責任を感じる」(13年6月16日広島戦で監督通算100勝。選手をたたえ、自らを戒める姿は節目を迎えても変わりませんでした)

「10年後かぁ…。オレ、昆虫博士になりたいんだよね。そのために今は(昆虫の)先生方に聞いて回ってる。10年後は自然に返ります」(13年12月14日、札幌市内で行った特別授業で。児童の夢に刺激され、授業終了後に宣言。子どもの頃、理科の授業でハチやチョウが木の蜜に群がる映像を見たことが好きになるきっかけでした)