お久しぶりの「矢野ガッツ」です! 阪神矢野燿大監督(51)が16日、自ら企画した「矢野監督のオンライン相談室」を開催後にオンライン取材に応じ、意気込みを聞かれて豪快な矢野ガッツを繰り出した。

「おうち時間」では、予祝で日本一インタビューを予行したことも披露。また、球団と今後の方針について協議し、進展があったと明かした。

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矢野ガッツはやはり力強かった。矢野監督が代表形式以外で取材に応じるのは4月7日以来。多くの報道陣が画面を見守る中、意気込みを聞かれて言い切った。

「やる気満々ですよ。日本一になると決めて20年をスタートしています。コロナがあった年だからこそ、日本一になって。野球界、タイガースファンを喜ばせたいという強い気持ちになっている。20年も矢野ガッツやりまくりま~す!」

矢野スマイルも全開で「自粛が続き、うずうずしていた」というガッツポーズを画面越しに突き上げた。

最高の矢野ガッツを出す場面は、すでに決まっている。なんと「おうち時間」を利用し、シーズン前に日本一を決定事項とする予祝の一環として、知人と日本一になった際の優勝監督インタビューも実際に行ったという。予祝について「何回も繰り返しやっていくとリアルになってくる」と語るなど、指揮官の脳裏には、選手やコーチ、スタッフ、ファンが日本一に沸くシーンがもう刻まれている。

日本一に向け、前進もした。この日、谷本球団副社長兼本部長と甲子園で今後について話し合った。「何となくこういう形でやっていければいいよね、という話の段階まで来たので。(チーム)全体としてどういうふうにやっていこうかという外枠みたいな話ができた」。進展があったことを明らかにし「コロナの状況を見ながら、という形になってきますが、準備段階として強度を上げながらチーム全体として作っていって」と続けた。

監督・コーチ陣の練習視察にも話が及んだようで「しっかりした対応を球団としても考えてくれていますので、密にならない状況の中で僕たちも選手がどう動いているか見ていきたいな、という話にはなりました」とも。近く、首脳陣の視察が行われるとみられる。とびっきりの矢野ガッツを決める日本一へ、1歩1歩進んでいく。【松井周治】