ビッグベイビーから若大将へ、大人の階段を上っている。巨人原辰徳監督(61)が18日、配信した動画メッセージで、4番岡本和真内野手の状態に着目。約1カ月半の個人調整期間を経て、11日から東京ドームでの練習を再開した。久しぶりに選手たちと行動を共にする中、自ら個人名を切り出した。

「岡本和真という選手がね、体質的なこととか、ちょっと体が太ったんじゃないかとか。ポワンという部分があったので、どういう練習をしているか」と当初は気が緩む不安を持っていた。だが“再会”すると、引き締まった体つきで強烈な打球を連発。「毎日群れることなく、しっかりとしたプランを持ちながらグラウンドに来て練習している。まさにいい時間を使い、自分の野球を見つめ直した状態で、いいものは進ませている」と評価した。キャンプ中から昨季愛用したニックネームは封印し、自身に続く2代目襲名を約束。「ビッグベイビーから若大将になる足掛かりとして、階段を上っている気はしますね」と感じ取った。

チームとして徐々に練習強度を上げる中、4番に加え、先発ローテーションにも言及。「オープン戦終了時には5人は決まっていた」と菅野、サンチェスに加え、戸郷、田口、鍬原は内定していた。最短で6月19日の開幕を目指す中、来月初旬から練習試合が再開される見通し。「そこが最後の登竜門。幸い先発ピッチャーも高い位置で競争できる環境になってきている」。負傷で離脱していたメルセデス、高橋、畠らも復帰。限られた実戦機会の中で、調整から見極め作業に移行していく。【前田祐輔】