新型コロナウイルス感染から回復した阪神藤浪晋太郎投手(26)が19日、甲子園室内練習場で行われた「分離練習」に合流した。

チームはこの日から自主練習という形態を解除し、矢野監督やコーチ陣の視察も解禁された中、午前が投手、午後が野手の「分離練習」をスタート。藤浪は節目のタイミングで甲子園練習に合流し、変化球を交えて65球のブルペン投球も行った。

練習後は広報を通じて「甲子園の練習に合流させてもらって、久しぶりにユニホームを着て練習できたので、野球をしてるなというか、野球ができてうれしいというか、そういう気持ちです」と感謝した。

藤浪は新型コロナウイルス感染のため3月27日に入院し、4月7日に退院。以降は自宅待機を続け、4月24日から鳴尾浜で自主練習を続けてた。鳴尾浜でもブルペン投球は継続してきたようで「もう少しああしたい、こうしたいという部分はありましたけど、ボール自体は走っていたと思います」と納得した。

新型コロナウイルスに感染する直前までは開幕ローテ6番手の当落線上にいた。「もちろん状態を上げていくのも、技術的にレベルアップするのもそうですし、この1カ月でできることを考えて、1日1日しっかり取り組んでいきたいと思います」。最短で6月19日とされるシーズン開幕に向け、残り1カ月、再びアピールを加速させる。

<藤浪の経過>

◆3月14日 伊藤隼、長坂ら計7選手で知人らと会食。

◆18日 2軍練習試合(オリックス戦)に登板。

◆21日 嗅覚異常を訴える。

◆24日 兵庫県内の病院を受診。

◆25日 別の病院を受診。

◆26日 大阪府内の病院でPCR検査。深夜に新型コロナウイルス感染が判明。

◆27日 球団が伊藤隼、長坂も含めた3選手の新型コロナウイルス感染を発表。入院。

◆4月7日 退院して自宅待機に。

◆23日 伊藤隼、長坂とともに甲子園球団施設内で代表記者会見。

◆24日 鳴尾浜で自主練習を開始。

◆5月19日 甲子園の「分離練習」に合流。