ファンに球音を届けたい-。広島が21日からの3日間、チーム練習を一般開放することを決めた。地元紙を窓口に各日125組(1組最大4人)を募集。マスク着用や入場時の検温などを条件とし、指定された席での見学となる。

広島県は14日に緊急事態宣言が解除され、15日には県が定めた感染状況は「レベル2」となった。18日からは県内の動物園や美術館、運動施設などが営業を再開。球団は地域アドバイザーや広島市とともに検討を重ね、当初はマツダスタジアムのコンコース開放する案も挙がったが、人数制限をかける形でまとまった。広島松田一宏オーナー代行は「自粛が続く中で何か市民の気分転換となることができないか。行政と連携を取りながらやってきた」と説明。佐々岡監督は「野球を見たい人がいる中で、元気、勇気を与えられるのも我々の仕事だと思います」と前向きに捉えた。