広島の開幕投手に決まっている大瀬良大地投手が、マツダスタジアムで守備、走者を置かない中で打者と対戦した。3月20日の中日との練習試合以来63日ぶりに打者相手に投げ、安打性の当たりは5本でうち長打性が4本だった。

得意のカットボールやスライダーの精度が悪く課題を残した一方、新球シュートに使えるめどが立った。左打ちの安部は引っ掛けさせた「ニゴロ」。右打ちの堂林には打撃をさせず、止めたバットに当たる「二ゴロ」に打ち取った。これまで右打者には逃げる球種しかなかっただけに「あのような打撃結果、反応になるのはこれまでにない感覚で、投げていて面白いところもあった。いつか使う日が来ると思うので、しっかりと調整したい」と完全習得に自信をのぞかせた。

長期化した調整期間もプラスに転じ、広島の開幕投手は手応えを得て再出発を切った。